ツーバイフォーがシェア拡大!! 理由は耐震性?
■ツーバイフォー住宅が今、とても増えています!!
日本ツーバイフォー(2×4)建築協会は6月15日、都内のホテルで総会を開き、2016年度収支決算と2017年度の事業計画・収支予算などを承認しました。総会後に開いた記者会見では、2016年度のツーバイフォー住宅の着工戸数は前年比7.1%増加し、過去最高の12万3,000戸となったと発表しました。
住宅全体におけるツーバイフォー住宅の占めるシェアも12.7%となり、最高最高を記録したが、更に伸びる余地があるとしています。ツーバイフォー住宅は、全国どこでも、どの事業者が建てても性能が担保されているのが大きな特長であり、適切な方法で建築して適切なメンテナンスを行えば、年月を経ても資産価値が高い良質な住宅となり、ストック時代にふさわしい建物としています。
ツーバイフォーを扱うハウスメーカー一覧
・セキスイハイム
・三菱地所ホーム
・住友不動産
・東急ホームズ
・セルコホーム
※これらのハウスメーカーの資料請求ならこちらが便利!!
ツーバイフォーが急激に伸びた理由 その1
パネルで組み立てていくツーバイフォー工法は断熱・気密・耐震などの住宅の基本性能が非常に高く、工務店や小規模のハウスマーカーが手がける在来軸組木造住宅に比べるとそれは圧倒的で、住宅ローンの優遇金利を受けやすいというメリットがあります。銀行や金融機関等によってそれには違いがありますが、一部の金融機関では0.5%もの優遇幅があるケースもあります。
ツーバイフォーが急激に伸びた理由 その2
2×4を手がけるパワービルダーの数が確実に増加傾向にあります。特に注文も建売も手がける工務店や超規模のハウスメーカーは、在来工法と2×4工法の両方を扱うところが増えてきています。2つの工法を扱うことによってユーザーの選択肢を増やし、営業機会を広げています。
東日本大震災・阪神淡路大震災でも実質倒壊ゼロ!
阪神淡路大地震、東日本大震災などの大地震の発生にあたり、日本ツーバイフォー(2×4)建築協会は被害状況を調査して発表しています。
●阪神淡路大震災におけるツーバイフォー工法の被害は・・・
全壊:0件 半壊:2件
●東日本大震災でのツーバイフォーの被害は・・・
全壊:7件 半壊:69件
東日本大震災でのツーバイフォー工法の全壊被害は7件と発表されていますが、この7件のうち6件は「地盤崩壊」によるもので、津波の影響で住宅の土台となる地盤が流されたり崩壊したものです。地盤が崩壊してしまえば、例え鉄筋コンクリートの建物でも被害は免れません。実質的には住宅の強度や耐震性が足りずに全壊したものではありません。更に残りの1件も「類焼」によるものです。
●熊本地震におけるツーバイフォーの被害は・・・
全壊:0件 半壊:0件
やはりツーバイフォーの耐震性と強度は非常に優れていると言えるでしょう。熊本地震では大手ハウスメーカーの鉄骨住宅が全壊に至っています。一般的には鉄骨住宅のほうがツーバイフォーよりもはるかに耐震性が優れているという認識が強いですが、結果はそうではなかったと言えるのです。こういった事実を踏まえてマイホームを検討することは非常に大切なことです。
集合住宅でシェアを伸ばすツーバイフォー住宅!!
ツーバイフォー住宅のシェアが大きく拡大した要因の一つには、賃貸住宅への採用が増えたことが大きいと言えます。集合アパートや賃貸住宅を専門とする会社がその建築工法として、コストパフォーマンスと耐震性や耐久性に優れたツーバイフォーを選択するケースが増えているのです。贈与税の改変もあり、集合住宅やアパート経営に大きな注目が集まっています。税金対策・相続税対策として集合住宅を建てる際にツーバイフォー工法が選ばれているのです。
ツーバイフォー工法の盲点 最大のデメリット!!
ツーバイフォー(ツーバイシックス)工法は、北米発祥の高機密高断熱で、優れた耐震性と強度を持ち合わせた木造工法です。アメリカでは圧倒的なシェアを占めていますが、我国では住宅全体で約12%、木造では約22%のシェアとなっています。新築住宅の着工率が急激に下がる中、ツーバイフォー(ツーバイシックス)工法は、着実に毎年増えています。使用する木材が2インチ×4インチのツーバイフォー(2×4)工法。 2インチ×6インチのツーバイシクス(2×6)工法。 2インチ×8インチのツーバイエイト(2×8)工法。となっています。ツーバイフォー(2×4)工法から、ツーバイシックス(2×6)工法に主流が移りつつある現状です。
ツーバイフォー(ツーバイシックス)工法の盲点!
ツーバイフォー(ツーバイシックス)工法には、盲点的なあまり一般の方が気づかないような、でいて致命的なデメリットがあるのです。間取りや開口の制限などの設計自由度の低さ、リフォーム時においての構造的制約、気密性が高いがゆえの結露発生リスクなど、これらのデメリットはすでに広く周知されたものです。施主は検討時、契約時、建築時にもこれらのデメリットは十分に理解しているでしょう。しかし、多くの方が後になって気づく、トラブルが発生して気づく・・・・そんな盲点的なデメリットがツーバイフォー(ツーバイシックス)工法にはあるのです。
棟上げ期間は雨ざらし!! 【ツーバイフォー工法】
盲点的なデメリットとは、「構造部が雨に濡れてしまう」ということです。詳しくいうと、「棟上げ時に屋根が乗るまで数日かかる。その間は屋根がないので、雨に濡れてしまう。」ということです。数日・・・・・一般的には4、5日かかると言われています。もちろんブルーシートなどで、簡易的な屋根を作って雨養生をしますが、全く濡れないということは絶対にありません。本降りになり、突風でも吹けば、びしょ濡れになるのは想像がつきます。住宅の一番大事な構造部分がびしょ濡れになるのです。ですからツーバイフォー(ツーバイシックス)工法の棟上げは、雨が降らないことを祈るしかないのです。
濡れると家が腐る! カビる! シロアリが!!!
天候というものは、先が読めないものです。雨が降り出せば、濡れるのはもう覚悟しないといけません。しかし仮に雨が降って構造部が濡れてしまっても、乾燥させれば良いのです。ですが、実際はその十分な乾燥期間がないまま工程は進んでいきます。工務店やハウスメーカー、現場で施工をしている職人さんたちにも工程や予定、段取りというものがあります。現実の施工現場では、やむを得ず進んでいくのが実情なのです。
気候の良い夏場ならば乾くでしょうが、湿度が多い梅雨や冬時期であれば、完全に乾燥させることは無理でしょう。木材が湿気を含んだままの状態で施工が進んでいくと、後々重大な問題を引き起こす場合があります。湿気が「カビ」や「結露」の発生を誘発するのです。そしてそれらが「腐食」につながるのです。ツーバイフォー(ツーバイシックス)は、当たり前ですが木造です。「腐食」は構造的強度の低下、そしてシロアリの発生に至る可能性が大きいのです。住宅にとっては最悪の状態に陥るのです。そうなると住宅の大幅な資産価値定価は免れません。
壁内通気層がないツーバイフォー工法!!
壁内通気層とは外壁内部に空気の通り道を作り、常に壁内を循環させ、結露やカビ、腐食の発生を抑える通気構造です。様々な研究から、住宅の腐食の大きな原因が、この壁内で発生する「カビ」「結露」よるものだと判明したので、ここ10年くらいの間に、多くのハウスメーカーが取り入れてきました。積水ハウスの木造住宅「シャーウッド」には【デュアルベンチレーションシステム】とい壁内通気層が設けられています。このように各大手ハウスメーカーは壁内通気の重要性を鑑み、相次いで自社の住宅に取り入れてきました。しかし、ツーバイフォー(ツーバイシックス)工法は、その構造上の特性から、この壁内通気層を極めて設けにくい作りになっているのです。ハッキリと言えば、壁内での空気循環はないのです。
ここまで言えば察しはつくはずです。屋根がない間に雨に濡れて、十分に乾燥できない状態で施工が進めば、壁内通気層がないツーバイフォー(ツーバイシックス)は、どうなるか??? 素人でもそのリスクの高さが想像できます。
濡れてから気づく!! 事前に営業マンは教えない!!!
【知られざるデメリット】 営業マンは教えてくれません!!
このようなツーバイフォー(ツーバイシックス)工法の隠れたデメリットを、営業マンは教えてくれません。ほぼ、間違いなく一言も触れないでしょう。それが現実です。彼らも営業です。仕事です。数字に追われています。
ツーバイフォー(ツーバイシックス)を建てた方の多くが、このデメリットを知らないまま引渡しに至るのが実情です。その途中段階で、そのデメリットを理解するということは、即ち「雨に濡れた」ということでしょう。仮に検討段階でこのデメリットに気づくと、営業マンにとっては厄介な流れになります。ただでさえ木造住宅としては高額なツーバイフォー(ツーバイシックス)。こんなリスクがあるのなら、安価な一般的な木造住宅への変更、あるいは予算を少し上げて、鉄骨住宅への変更も考えられます。無事、契約に至っても、棟上げ時期を調整され、住宅会社主導で工程が組めなくなります。ですから、営業マンはこのデメリットに関して積極的には語らないのです。ですから、事前に多くの情報を集める必要があるのです。
対処法
~濡れてしまうリスクを下げる方法!!【ツーバイフォーのデメリット】
雨が降らなければ、全く問題はないのです。ですから極力降確率が低い時期を選べは良いのです。気象庁のデータを見ればわかりますが、やはり8月が一番降雨量が少なくなっています。棟上げ時期は、迷わず一択!8月でしょう。 またそれ以外にも、各地域共に2月の降雨量が少なくなっている点も注目です。
真夏でも降雨の可能性はあります。ヘタをしてゲリラ豪雨となれば、目も当てられません。濡れることを前提とすれば、乾燥させる事を考えましょう。そうなれば、やはり夏場がベストになるでしょう。
棟上げ期間が短ければ、濡れる可能性は下がります。棟上げ期間が短い住宅会社を選ぶ方法もあります。一般的に大手ハウスメーカーの棟上げ期間は、工務店よりも短いと言われています。工務店が4、5日かかるのに対して、大手ハウスメーカーは2、3日で棟上げが終了します。すべてが当てはまるわけではありませんが、傾向的にはそのようになっています。ツーバイフォー(ツーバイシックス)を採用している大手ハウスメーカーは「住友林業」「三井ホーム」「セキスイハイム」「三菱地所ホーム」「東急ホームズ」などがあります。
大手ハウスメーカーのツーバイフォー(ツーバイシックス)は、棟上げ期間が短いと言いましたが、その究極が「セキスイハイム」です。「セキスイハイム」のツーバイフォー(ツーバイシックス)は一日で、いえ、半日で棟上げが終わってしまいます。「セキスイハイム」は工場で、各部屋を箱(ユニット)として製造します。外壁やサッシも取り付け、内装の下地工事まで施工して現場に搬入して組立てます。一日足らずで棟上げが終わり、その時点で外壁や屋根の水じまいは完了しています。これを「ユニット工法」と呼んでいます。住宅の施工工程の80%以上を工場で行います。工場生産されるツーバイフォー(ツーバイシックス)住宅は、安定した高い品質が望めます。そして濡れる可能性が極めて少ないのです。これは「セキスイハイム」の大きな魅力となっています。
雨に濡れない「ユニット・プレハブ工法」
セキスイハイムやトヨタホーム、ミサワホームのユニット・プレハブ工法の住宅は、工場でその大半が生産され、、雨の降らない天候の良い日にほぼ一日で棟上げしてしまいます。セキスイハイムは一日で棟上げが完了しますが、トヨタホームとミサワホームの場合は、その住宅の規模や条件等によって、2日間ほどかかる場合があります。その棟上げが完了する時点ではちろん屋根や外壁など、あるいは防水処理などの外回りの水養生は完璧に終わっています。その夜や次の日に雨が降っても、大雨になっても大丈夫なのです。完全に柱や梁などの構造躯体はもちろんのこと、外壁の下地材や断熱材などのそのほかの部分にも雨がかかることはないのです。もちろんカビの発生で健康被害を心配する必要性もありませんし、木材の腐食によって「シロアリ」被害に怯える必要性もありません。
唯一心配なことは、建て方を行っている最中の思いもよらぬ突発的な雨だけです。ですからもちろん梅雨時期は極力避けるべきでしょう。また、夏場も良いように感じますが、実は夏場は非常に大気が不安定な状態で、天気予報では雨は降らない!!降水確率0%!!と、言っていても突発的な降雨がある可能性があるのです。ですから天候が穏やかで、天気のサイクルが遅い秋や春などがベストかもしれません。
では、一般的な住宅は本当に雨に濡れながら建てられるのでしょうか?答えは「yes」となります。ユニット・プレハブ工法や一部の特殊工法以外の一般的な住宅は、屋根に瓦が据付られるまでは、梁や柱、土台、床の下地材、壁の下地材などは雨に濡れてしまいます。濡れるどころか濡れ放題、ズブ濡れなのです。ですから建て方が終わると、屋根の下地を組む工程にすぐさま進みます。一日で屋根の下地を組んで、次の日に瓦を据え付ける事が可能であれば良いのですが、実は最低でも10日くらいはかかってしまいます。その間は雨が降れば濡れっぱなし、しかも屋根の下地材を貼り付ける工程は、通常では雨が降るとお休みとなってしまいます。その間ブルーシートなどで養生を行っている現場もありますが、気休め程度にしかなりません。
また、屋根が完成して瓦が乗っても外壁はそのままなのです。外壁の骨組みや下地材、あるいは壁内に施される断熱材などはそのままなのです。防水効果のある外壁材はまだ貼られていないのです。それでも小雨ならどうにかなりますが、風の強い横殴りの雨やゲリラ豪雨のような激しい雨、または台風などでは間違いなく濡れることになるります。更に恐ろしいことには外壁材はすぐには貼らないケースが多いのです。
こんな建築中の戸建住宅を見たことがないでしょうか?
家の形、外観は出来ていて、屋根は瓦が載って完成している。しかし壁に白い紙のようなものが一面貼られている。仕上げの外壁材は貼られていないが、中では大工さんがすでに内装工事をしている・・・・・
壁一面の白い紙のようなものは、透湿防水シートです。「防水」とは名乗っていますが、大きなホッチキスのような工具で貼って行くだけなので、内部には簡単に水が入ってしまいます。小雨ならばどうにか大丈夫ですが、ゲリラ豪雨や台風などでは、内部の柱や梁、内装下地材は豪快に濡れてしまいます。それでも給排水や電気等の設備工事は進んで行きます。更には床柱や框、扉枠などの一部の仕上げ材は既に取り付けられています。
では、内部の下地材や給排水設備、電気設備、または仕上げ材が濡れた場合はどうするのでしょうか? 単純明快です。「乾かすのです!!」 内装の下地材や給排水・電気設備は乾かして終わり。扉枠や窓枠、框などの仕上げ材は乾かして、ひどく水染みが残るようなら取替になりますが、大抵はそのままです。更に恐ろしいことを言いますと、濡れたものを乾かしてくれれば、まだましなのですが、工程や工期の関係で、隠れて見えなくなる箇所はそのまま十分に乾燥させずに・・・・・・・・と言う場合もあります。床の下地材や壁の下地材が少しくらい湿っていても、壁や床の仕上げ材を貼ってしまえば、見えないのですから。多分、乾くはず・・・・・・と言った調子です。びしょびしょに濡れていれば、また違うでしょうが湿っているぐらいでは、決められ工程を中断してまで、
乾かすようなことはしません。私も住宅業界が長いのですが、湿ったぐらいで乾かす施工業者、ハウスメーカー、工務店は、ほぼほぼ無いと言ってもよいでしょう。本当にごく一部の良心的な業者くらいで、あとは施主に見られたので仕方なく乾かす程度が関の山です。
「健康住宅」、「快適住宅」などと謳っている様々な業者とも関わってきましたが、使っている壁材や床材などにはこだわっていますが、今回取り上げた問題に関しては、ほぼ全ての業者が無頓着。あるいは見て見ぬふりなのです。雨に濡れるとカビが生える。シロアリが発生するとは言い切りませんが、その可能性は大いにあります。
今回の記事を読んで頂いて、少し疑心をお持ちの方は、是非「雨に濡れない」ユニット・プレハブ工法を採用しているセキスイハイム、トヨタホーム、ミサワホームの展示場やモデルハウスで聞いてみれば詳しく説明してくれるので納得できるはずです。彼らは専門家ですし、様々な資料も用意されています。今回、私は「カビ」や「シロアリ」更には住宅の耐久性の問題、価値の低下などが考えられるとしましたが、そのほかにも危惧するべき問題はたくさんあるようです。気になる方は、是非とも直接セキスイハイムやミサワホーム、トヨタホームに確認することをおすすめします。