ローコストで理想的な「健康住宅」の特徴とは?

家づくり

目次

理想的な健康住宅の特徴!!

 

理想的な健康の特徴 【外壁材】

一般的に外壁材に使われるものは、サイディング、鉄、モルタルなどが挙げられます。鉄はコストが安いのですが、断熱性に劣るためランニングコストが非常にかかってしまいます。また防音性も期待できませんから、住宅には不向きであると考えます。モルタルは工期が長く、コストがかかるため現在では、住宅にあまり採用されていません。また、クラック(ひび割れ)が入りやすく、定期的なメンテナンスが必要となります。

日本の住宅では現在、サイディングを使用して外壁を仕上げる工法が90%以上です。しかし私は、この工法をあまりお勧めしません。先にもお話したように、サイディッグは、断熱効果が低いため、温度を伝えやすくランニングコストが非常にかかります。またその性質から、建物にもっとも悪影響を及ぼす壁内結露を起こし、住宅寿命を縮める原因を作ってしまいます。さらには水分を含みやすいので、メンテナンスを、頻繁に行わなければいけません。サイディングの板と板の間を埋めるコーキング部分も5?6年で劣化し、そこから雨が入ってきてしまう可能性もあります。そしてサイデイング自体が重いという欠点もあります。重さがあるにもかかわらず、建物本体に固定せず、15~18mほどの薄い木片に固定されるだけなのです。これでは、地震などの災害でなくとも、落下の恐れがあります。

しかしそういった問題のある建材の使用が、200年住宅と呼ばれる長期優良住宅でも認められているのです。本当に住宅の寿命を考えるのならば、まずはこういった建材は使用しないのではないでしょうか。

 

理想的な健康住宅の特徴 【床材】

無垢材には湿度を吸放出する特性があり、室内の湿度調整をしてくれるので、フロアー合板と比べて体感よく過ごせます。しかしフロアー合板に比べて、収縮が起きやすいため、継ぎ目に隙間が生じやすいので床暖房には不向き、または制限されてしまうといったデメリットもあります。そんな無垢材には、オーク、チーク、パイン、その他多数の樹種があります。そのなかでオークヽチークという材質は堅木であり傷がつきにくいというメリットがあります。デメリットは、コストが高いということでしょうか。また、パイン材は節がきれいで見た目はいいですが、柔らく傷がっきやすいというデメリットがあります。このように無垢材には種類が多数あり、メリット、デメリットもいろいろあるので、選択する場合にはそうした特徴をよく知った上で決定することをお勧めします。

またビニール系のシートは、コストは低いですが施工に接着剤を使用することや、耐久性が短いためお勧めできません。防水性に優れていることで、洗面脱衣室やトイレに使用されることが多いですが、メンテナンスを重ねても材料自体のコストが安いため、安易に使用されているようです。確かに、シート自体の貼り替え費用は少なくて済みますが、洗面化粧合の取り外し、取り付け等、トータル的には余計なコストはかかります。また通気性がないため、下地を腐らせてしまい、白アリや細菌を家に繁殖させてしまいます。その結果、骨組み部分までもむしばまれ、莫大なメンテナンス費用が必要となることが考えられます。キッチンやトイレといった、水廻りの床材として使われるタイルは、硬質であり湿気を含みにくい材質なので、耐久性はあるのですが、温度を伝えやすいことがデメリットです。また、フローリングやビニール系のシートと比べるとコスト高というデメリットもあります。

理想的な健康住宅の特徴 【壁、天井仕上げ材】

仕上げ材には、主に壁紙(クロス)、塗り壁、板貼りなどがありますが、なかでもビニール系クロスがもっとも多く使われているでしょう。これはコストが低く、施工も比較的簡単で、工期の短縮化も図れるのが理由です。壁紙は、もともと、ヨーロッパで開発されました。海外の壁紙は布でできていて、自ら呼吸する素材です。日本にも布製の壁紙は存在しますが、コストが高いこと、施工が難しいことから、一部でしか使われていません。一方で、ビニール系クロスは前述したメリットもありますが、呼吸しないため調湿効果が期待できません。さらに施工時に多くの接着剤を使用するため、人体に悪影響を及ぼす可能性があることを忘れてはなりません。壁紙を選択されるときには、コストだけではなく、こうした状況があることを踏まえて、最適な判断をしてください。

では、最近注目を浴びている塗り壁はどうでしょうか。塗り壁にもたくさんの種類があります。アクリル樹脂からできた塗料系の塗り壁から、珪藻土、漆喰などさまざまです。これらの素材は、施工に手間がかがるため、ビニール系壁紙と比べると、コストが5倍にもなります。35坪の住宅の壁、天井のすべてに施行した場合には、約150万円ものコスト差が生じます。塗り壁同士で比較してみた場合、アクリル系の材料は、比較的コストは低くなります。しかしアクリルは、有機系の塗料の一種です。やはり、人体にいいとは言えません。私も以前、自社開発したアクリル系の塗り壁材を、国の基準値である認定を受けて使っていましたが、新築時には強いにおいや、肌、目に刺激があり内部への採用を取りやめました。

そのときに、やはり珪藻土が良いと思い、各種の珪藻土を研究してみました。一口に珪藻土と言いますが、これもまた実に多くの種類が存在します。珪藻土の成分は、珪藻けつ岩と呼ばれる石ですが、その含有率が8%のものから78%のものまであり成分はまちまちです。珪藻土は土自体が呼吸をするので、ビニールクロスと比較して、消臭効果や調湿効果があるのが特性で、含まれる珪藻けつ岩が少ない材料は、珪藻けつ岩の代わりに接着剤系のものを多く含ませるため、珪藻上の特性が失われてしまいます。接着剤が多く含まれていると、そうした効果は薄れ、壁への粘着力も弱く、ホコリやチリとなって部屋を汚したり、衣服に付きやすくなってしまうのです。さらに自然素材とうたっているものが多いですが、珪藻土の下地処理には、ほとんどがアクリル系の塗料を使っています。だから、なるべく接着剤が含まれていない素材を選ぶことが、健康な家造りにおいての重要な点となります。

ではここで、接着剤が多く含まれている珪藻土の、簡単な見分け方がありますので紹介しましょう。まずは珪藻土のサンプルを取り寄せ、市販のバーナーかライターで、表面を燃焼させてください。それが冷めてから、指を表面にこすりつけます。指に燃焼した珪藻土が付着すれば、接着剤が多く含まれています。珪藻土は土および岩からできているので耐燃性があります。なので、多少の加熱では燃えカスにはなりません。燃えカスとなるのは、接着剤や楜の成分です。また、燃焼させなくても、普通の状態を指でこするだけで付着する場合もあります。珪藻土を、選択される場合には、こうした実験を一度されてみるのも有効な方法の一つです塗り壁は古来より、日本の伝統工法の素材として使用されてきました。伝統的な真壁法では、土壁の上に塗り壁材を塗っていたため、その厚みは6?10mもありました。しかし、現代のようにプラスターボードの上に、珪藻土を2~3m塗るだけでは、それほど調湿効果や消臭効果を期待できません。そこで仕上げ材としてお勧めするのは、やはり無垢の木を使用することです。9m以上の厚みのある無垢材であれば、素晴らしい防音効果や調湿効果、消臭効果を期待できます。調湿効果が優れていると体感に与える影響も大きく、夏は涼しく、冬は暖かいと感じ、実際の気温よりも快適に過ごすことができるのです。

理想的な健康住宅の特徴 【外部建具】

木製サッシはこのなかで、もっとも熱伝導率が低く、断熱性や吸音性に優れています。また枠や建具本体の見栄えもよく、高価に見えます。反面、枠と本体共に木で作られているため、外部面は雨や湿気などで劣化しやすく、数年でメンテナンスをしなければならないのがデメリットです。またコストはもっとも高く、アルミと比較すると3?5倍ほどになってしまいます。では、海外製の外部建具に目を向けてみましょう。まず海外の住宅では壁、天井、床などに自ら呼吸をする材料を使用しているため、日本のように建物のどこかに隙間を作ったり強制換気を行わないと、内部の空気清浄や換気ができない構造ではありません。だから樹脂、木のどちらのサッシにも重視されているのが気密性です。気密が悪いと、外部の音が内部に伝わる原因となります。これは、工事中の現場で、体感すると顕著に分かり、私は日本中の現場で、何度も経験しました。

工事は、まず建物本体を完成させ、最後に外部の水道配管等の外構工事をします。そのときに重機を使用するのですが、建物の窓をすべて閉め切ると、海外の建具を使用した室内では、ほとんど音が聞こえません。しかし日本製の建具の場合、音がまる聞こえなのです。重機の音はかなりうるさいので、聞こえて当たり前だと思いがちですが、これは、海外の建具の防音効果を体験していないからです。一度、私のように経験してしまうと、日本製のサッシは欠陥品だと思えるでしょう。気密性が悪いと、このような多くの問題だけ

理想的な健康住宅の特徴 【そのほかの設備】

便器や水洗金具、調理器具等の電化製品等の設備ですが、これだけは日本製が世界でもっとも優れています。やはりこの部分では、囗本の技術力が勝っています。特にIHやオーブンなどは、細かい部分までユーザーのニーズに合わせることができ、性能が抜群にいいです。海外のものは、故障が多いのが現実です。特に電化製品は電圧の違いもありますから、やはりお勧めできません。

ここで電磁波について、少し触れておきましょう。電磁波が人体に及ぼす影響について、日本ではあまり考えられていません。しかし海外では電磁波の恐ろしさが、一般常識として知られているのです。環境意識が高いドイツでは、電磁波が発生する携帯電話は子どもが持ってはいけないという法律まであります。もちろん、電磁波はIHや電子レンジ、テレビ、パソコンなどといったさまざまな家電製品から放出されています。特にIHなどからは2000mガウスもの強い電磁波が放出され、気づかないうちにあなたの健康をむしばんでいるのです。だから、海外ではIHよりも電熱器が使われるのが一般的で、ドイツではラジェントヒーターという、IHと電熱器の特徴を掛け合わせた器具が開発されています。

では日本の現状はどうでしょう。便利さや機能、スタイルといった表面的なことだけを誇張し、電磁波の危険性には全く触れずにヽテレビCMで国民を騙しているメーカーが身近に感じることの必要性と、その対処法を知る人はもと声をあげるべきではないでしょうか。私は、このサイトを通じて電磁波への対処法を、みなさんにお伝えしたいと考えています。自身と家族を守るためにも、最後までお付き合いください。話がそれてしまいました。水廻りの設備について続けていきましょう。

海外製の水洗金具などは、おしゃれで豪華なものがありますが、内部建具と同じようにほとんどが金メッキであり、数年でメッキがはがれてしまいます。また、海外では数千円のものが、日本では十万円単位で売られていることも知っておきましょう。やはり毎日使うものですから、見た目よりも機能性を重視することをお勧めします。では住宅造りにおいて、多くの女性がもっとも気を遣いたいキッチンはどうでしょう。とにかく一番、注目される場所ですから、十万円台のものから一千万円を超える高額なものまで、多種多様な商品があります。このような多くの商品のなかから、何に気をつけて選択すればいいのでしょうか。やはり第一は、機能性を重視するべきだと思います。さらにデザイン性と価格にも気を配ることを忘れてはなりません。そのために、キッチンについてしっかりと理解していきましょう。まず価格ですが、キッチンにはかなり高額なものがあります。しかしそうした高額商品は、商品そのものの価格ではなく、ブランドのネームバリューやキッチンメーカーの広告宣伝費のために払っているようなものです。これはハウスメーカーで家を建てる場合と同じですね。

私は以前、キッチンを製造していました。さらに日本でも、家具職人さんに依頼して、オリジナルブラッドのキッチン製造を行っていたこともあり、各部材単価を熟知しているので、一目見ればその原価が分かります。現在、日本で販売されている高額なキッチンのほとんどの原価は、定価の2割以下だと思います。もし、あなたのお気に入りのキッチンが、高額なものであれば、キッチンメーカーではなく工務店に依頼して、家具工場でオリジナルキッチンを作ったほうが安く購入できます。実際に私の家のキッチンは、長さが6mもある超大型のものです。扉は無垢材のオーク、天板は黒御影石の最高材を使用しました。また本体の形状も、妻の要望によるオリジナルです。当初、日本のキッチンメーカーに見積もりを依頼したところ、800万円という金額が提示されました。原価を知る私は、怒りよりも、あきれかえったものでした。予算を100万円以下と決めていたため、自ら天板の石を輸入し、オーブンや食器洗浄機などは日本で購入して完成させました。メーカーの800万円の見積もりに対して、70万という10分のI以下の価格で同じキッチンが仕上がったのです。私はプロですから、このような詐欺まがいの被害にあいませんでしたが、こうしたことは日常茶飯で起きているのです。

反対に、あなたが比較的ローコストなキッチンを選ばれる場合は、メーカー品を選ぶことをお勧めします。以前は、システムキッチンというだけでどれも高額でしたが、今はかなりコストパフォーマンスの高い商品が出ています。日本製のキッチンは引き出しや収納一つをとってみても、かなり細部まで配慮されています。ローコストの商品であっても、こういった気配りがされているから安心です。これに比べて、輸入品やオリジナルキッチンは、一般的に収納などへの配慮が少なく、そうした要望をすれば、オプション価格として高額になる傾向があります。最後に、キッチンの卸価格は、ローコスト商品でもかなり掛け率が低い(低価格で仕入れることができる)ため、工務店との値段交渉をする際に、もっとも値引きを期待できる箇所であることも、知識として持っておいてください。

コメント